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戦国時代
武田信玄は戦国時代の真っ只中を生き抜いた武将です。戦国時代の始まりは諸説ありますが、守護大名の内紛に端を発した応仁の乱(1467年)がその序曲であることは間違いないところです。
戦国時代を一口で言えば、古くから保たれてきた秩序や権威が失墜し、地方の新興勢力が台頭してきた時代といえましょう。幕府の補佐役ともいえる守護大名に代わって地方に根を張った戦国大名が武力で領土を広げ、支配権を確立していきました。まさに下克上、弱肉強食の世界が出現したのです。
こうした戦乱の時代にあって、武田信玄、上杉謙信を始め、毛利元就、今川義元、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などの武将が、天下統一を目指して覇を競っていました。
戦国時代の終焉もまた諸説あります。織田信長が室町幕府十五代将軍・足利義昭を擁して上洛した1568年、室町幕府滅亡の1573年、豊臣秀吉が天下統一を果たした1590年などがそうですが、いずれにしても、15世紀の後半から16世紀後半にかけての百数十年、歴史上にその名をとどめる人物が多数出現して、戦国絵巻を繰り広げたことは間違いありません。
川中島の合戦
武田信玄と上杉謙信は信濃の領有権をめぐって、天文二十二年(1553)から永禄七年(1564)までの11年間で5度の合戦を川中島で繰り広げています。そして永禄四年(1561)に行われた4回目の合戦では、両軍合わせて3万余の軍勢が激突、一般にこの戦いを『川中島の合戦』と呼び習わしています。
謙信が単騎、信玄の本陣を襲い、信玄が軍配で謙信の太刀を受けたという、おなじみのクライマックスの名シーンが生まれたのもこのときの事とされていますが、その真偽はもはや歴史の彼方へと消え去ってしまっています。
風林火山
故其疾如風 疾きこと風の如く
其徐如林 静かなること林の如く
侵掠如火 侵略すること火の如く
不動如山 動かざること山の如し
難知如蔭 知りがたきことは蔭の如く
動如雷霆 動くことらいていの如し
■意味
疾風のように行動するかと思えば林のように静まりかえり烈火の勢いで襲撃するかと思えば泰山のように微動だにしない暗夜ひそかに行動するかと思えば雷鳴のようにとどろき渡る。